パターン(型紙)のスタイルとは

パターンメーカーはシルエットが良くて着心地が良いモノをめざしてこだわってパターンを設計しています。世界中のパターンメーカーがこれに取り組んでいます。
こういったこだわりの中でも実はいろんなスタイルが存在しております。
例えば体に沿った立体的なパターンで服を縫製したとします。この立体を保つために出荷時は『ハンガー便』というハンガーにかけた状態で倉庫や店頭へ出荷されます。なぜかというと立体をたたむとシルエットが崩れたり皺が多く入ったりするためです。
逆にきっちり折りたたまれてパッケージされたシャツなどは実はきれいに折りたためるように考えられた設計がされております。これは物流面や保管面での効率化を図ったものです。
人が良く持つコンプレックス、例えば細く見せたい、足を長く見せたいなどを錯覚で解消させるシルエットのカッティングもあります。
また、裁断の収率を上げてゴミとして捨てる箇所を減らすことが目的の設計もあります。代表的なものがいわゆる耳付きセルビッジデニムパンツがあります。これはパンツの脇線にカッティングを入れずに生地の端をそのまま使用したもので、収率と縫製簡略化の意味合いもあります。
直線的なカッティングで収率をよくするものと言えば日本の着物も同じです。直線的なカッティングはそれはそれで雰囲気がありファッションのスタイルになります。
さらに店頭でハンガーに掛かった状態をイメージして袖のシルエットにあえて違和感を持たせた設計をすることもあります。これはハンガーに重なって陳列されている場合、袖しか見えてない状態の服をいかにお客様に手に取ってもらうかを考えて工夫した方法です。
このようにその目的に合ったパターンの設計があります。


A LEATHERのパターンメイキングのこだわりは、レザーという部分によって伸びたり厚みの不均等があったり、個体差があったりする素材をなるべく均等にプロダクトできるように切り替えを入れたり、来た時に重さを感じさせないように重量を肩全体で分散させるよう設計したり。
それとレザーは縫い直しができない素材です。ミシンの針が一度入るとそこが穴となって残ってしまい縫い直しができません。そのためなるべく縫いやすいラインを描いて、縫い順もシンプルに設計することが必須になってきます。縫い代の巾も違います。布帛製品は10mm~15mmが一般的ですがレザーの場合は5mm~10mmです。素材の強度やなじませる方法が違うためこのような違いになっています。

パターンメーカー達はただきれいなシルエットを作るのではなく、実際に出来上がった状態をイメージして効率的に裁断、縫製できるように配慮して、設計しています。